<ご挨拶>

実験:真の音楽表現はプロとアマの垣根を超える

 

Poem(詩)を読みとり、味わい、感動できて初めて、その詩に音をつけた作曲家の意図が分かり、共感でき、その歌にしかないもの(らしさ)を表現できる。

どんな曲を歌ってもみんな同じように聴こえてしまうことからの脱却、1曲1曲を歌い分けることがアンサンブル・ポエムのひとつの願いです。

 

Ensemble(各部分が総合的に調和した全体;少人数の合唱)と名のっているのは、パートを構成する一人ひとりが自分のパートの音とリズムに正確さを期し一人で歌えるように自立する。そしてお互いによく聴き合い、声を揃え、パートとしての音色が出せるようになって初めて指揮者なしでも混声であるアンサンブル・ポエムの四声部のハーモニーがつくれる。アンサンブル・ポエムのもうひとつの願いです。

 

全ての楽器の原点である人間の声の美しさ、その声がハーモニーした時の神の声とも思える美しさにどこまで迫れるか。選び得る最高の指導体制のもとで団員一人ひとりがどこまで成長し、音楽の感動づくりのための指導者との共同作業関係を築けるか、アンサンブル・ポエムの実験はこれからも続きます。

 

アンサンブル・ポエム 代表      浜中 勝